NPO法人に所属して18年目。今更ですが非営利組織について学ぶことになった。

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わたしは個人事業主として働きながら、NPO法人に所属し活動をしています。大きな声では言えないのですが、NPO法人に属しながら非営利組織という組織形態についてしっかりと学んだことがないのです。ましてや非営利組織の経営について学んだことなどありません。

そんなある日、介護施設を経営されている方から「非営利組織について学びたくない?」と声をかけられました。「ドラッカーの本を使って読書会をするからおいで」と言っていただいたことで、ドラッカーの唱える「非営利組織の経営」について学ぶことになったのです。

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わたしとドラッカーとの出会い(?)

ドラッカーとの出会いは「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」でした。以前からマネジメントについて勉強したいと思ってはいたのですが、マネジメントの本は書いてある意味が分かりにくくて、何度か図書館で借りてチャレンジしたのですが挫折していました。

店頭でこの本を見つけた時、高校野球の女子マネージャーが~という背表紙で(高校生?もしかしたら読めるかも…)となんとも安易な動機で手に取りました。

そこには高校野球の女子マネージャーが弱小チームを強くしようとドラッカーの「マネジメント」という本を読みながら奮闘する姿が描かれていました。

それがわたしとドラッカー(正確に言えばドラッカーの唱える組織論)との出会いとなりました。

ドラッカーの「非営利組織の経営」を学ぶ読書会に参加してみた

まずこの本のタイトル、非営利組織の経営。非営利なのに経営?営利を目的としない活動なのに?とここで無知さをさらけ出すことになるのですが、「聞かぬは一生の恥」とばかりに分からないことを分からないと言う覚悟で読書会に参加しました。

読書会ってどんな流れで行われるのか

読書会は、同じ本をまずは時間を区切って一章ずつ読むところから始まりました。そこで気になったことを付箋に書きます。思いつくだけ書きだすのでものすごく集中して読むことになりました。

主宰者(ファシリテーター)の合図で参加者それぞれが付箋に書かれたことを皆さんの前に示しながら、本に書かれていることと自身の感じたこと、考えたことを発表していきます。

同じ本を読んでいるのに、参加者それぞれが違うものに気づき、考えを広げ、言葉を紡いでいきます。その様子を見ていると、同じものを見ているのに(読んでいる、または聞いているのに)感じ方が違うものだということに気づくことができます。

それは組織運営にありがちな「同じ団体に属しているなら同じ感じ方、考え方であるべき」というような考え方がうまくいかないという事例が多い理由が分かるような気がしました。

それぞれの意見や感じ方を共有したところで、主催者(ファシリテーター)が意見をまとめていきます。

こんな感じで1章ずつ読み進めていく経験は初めてだったし、同じ本を読んで語り合うことも今までの人生で初めてのことだったので、ただ読んでいるよりももっと深いところまで何かが落とし込まれていくような感覚でした。

ドラッカーの組織論に触れてみて感じたこと

読書会では第1章の途中で時間切れとなり、それ以降は空き時間に少しずつ読んでいる状態ですが、読書会ほど落とし込みがうまくできていなくてここで表現することはできそうにありません。

ミッションとリーダーシップ

「非営利組織の経営」第1章の「ミッションとリーダーシップ」を読んで印象に残ったフレーズを引用すると

ミッションとは組織に働く者全員が自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない

自らの貢献を知りうる…。働く人自身がどれだけ組織に貢献しているかということを知ることができる組織運営にしていかなきゃいけない、ということ。

自分はいったい何をしているんだ、自分がしていることが組織のどの部分を担っているのか、全体から見たらどんなところなのか。それが見えていないと同じ目的に向かっていっているという実感が得られないだろうなと自分の体験も含めて思いました。

ミッションの三本柱

次に、ミッションの三本柱として書かれている内容にも腑に落ちる部分がありました。第一に機会、ニーズを知らなければならない。第二に自分が持っているものを踏まえ、基準となりうるものは何かを考えなければならない。成果に新たな次元を持ち込むことができなければならない。第三に何を大事に思うかを考えなければならないと書かれてありました。

ニーズを知る

まず第一の「ニーズを知る」。このニーズを知るにはたくさんの人と話をしなければなりません。一見、いま行っている活動に関係ない?と思うようなところにも、ニーズが眠っていることがよくあると実感しています。

ニーズを知ろうという意識があれば、「ん?これって同じことが言えるかも…」というひらめきがあります。勘のようなものです。下手したらピンって音がする。

わたしはしょっちゅうです(笑)
あ、これ使えるかも!なんていうひらめき?思いつき?があります。だいたい、「は?」って言われちゃいますが…。

自分の持っているものを知る

あとは、「自分の持っているものを知る」。自分の持っているもの。目に見えるものだけではないですね。思いだったり考えだったりもそうだし、人脈というものもそうだと思います。もちろん目に見えるもの、資金というのもあるでしょう。

自分が持っているものと言われると、つい目に見えるものであったり数が分かりやすいものだったりしますが、今までやってきたこと、一見今の活動、これからやろうと思っていることには関係が無さそうなことでも役に立つことはあります。

役に立つことというのは、役に立ってると実感することは少ない。あとから考えてみると「役になってたんだな」と気付くことのほうが多いかもしれません。

何が足りなくて、何があればそれが実現可能なことになるのか。それを知ることは大事なことだと思います。

何を大事に思うのか

わたしが常に思っていることは、自分で自分を諦めてほしくない、ということです。

と偉そうに書いていますが、わたし自身がわたしというものを諦めてしまいそうになることはしょっちゅうあります。

何かをやりたいなと考えると、頭の中で必ず「できない理由」を探そうとしている自分がいます。ニーズを知って、自分の持っているものが分かっているからこそ、それを超えるものが目の前にやってくると、「できない理由」を探して「〇〇がないからできない。仕方ない」という言葉で諦めようとする。

でも、本当にやりたいと思うことはなかなか諦められないものだと最近気付きました。形を変え目の前に必ず現れてきます。そして、「できない理由」に挙げていた〇〇がない、が「ある」に変わっている。あの頃より年齢が上がって、経験値も上がったからこそ、〇〇が手に入っていることがあります。

なりたいときになれなかったパソコンインストラクター

実は、パソコンインストラクターになりたいと思っていたときにはインストラクターにはなれませんでした。そのときは「縁がなかった」と諦めました。

ところが、1年もしないうちにその機会に出会ってしまうのです。そのころのわたしは以前「諦めてしまった自分」を後悔していました。後悔したからこそ無謀だと思われる行動に出ていました。いま、思い返せばあのときの「諦めてしまった自分」を取り返したかったんだと思います。

諦めてしまった頃、自分が持っているものも持っていないものも分かっていませんでした。パソコン教室のサポートについたことで、いまどんな力を求められているのかというニーズを知ることができました。

そこで、ニーズにこたえるにはわたしが持っているものと足りないものは何かを知りました。それを知ったことでわたしの行動は決まっていきました。

もっとパソコンというものを身近なものにしていきたい、「パソコン操作なんて若い人じゃないとできない」という人にそうじゃないよと伝えたい。

最初はサポートだけを行っていましたが、受講される人たちのさまざまなニーズに対応できるよう、通常の講習会以外に少人数の講習会を企画し、開催しました。若い人と一緒じゃ気が引けるという声にこたえて、年齢層を絞ったこともありました。

講習するたびに何度も何度もカリキュラムを練り直しました。講習会のタイトルやキャッチコピーを変えたりもしました。ピンポイントな層を想定した講習会も企画していきました。

ひどいときは毎週講習していました。ということは毎週カリキュラムを作り、テキストを作り、講習をするということ。頭痛はひどいし、腰痛も。声を出すので腹筋も痛い。

でも、それに比例していくように受講者の層が広がっていきました。あの時「若い人じゃないとパソコン操作はできない」と言っていた世代です。

パソコンなどが多く出回り、価格がずいぶんと手に入りやすいところになってきたこともあって、「IT」というものが持つ何か特別な雰囲気がそうじゃなくなり、わたしが最初に感じた「パソコンをもっと身近に」という思いが伝わっているようにも思いました。

わたしが持っているもの。それはITという技術を使って「楽しむことができる力」。そして難しい言葉を使わなくても人にそれを「伝える力」。職業訓練校の非常勤講師や小中学校のITサポートに携わったからこそ得ることができた「パソコン・インターネットの操作技術と活用提案力」。そして何より「諦めの悪さ」(笑)

ニーズがまだまだありそうなのですが、それはこれからも探し続けるとして。大事にしたいことは相も変らず「自分で自分を諦めない」「年齢を言い訳にしない」「無いから有るを生み出す楽しさ・苦しさ」です。そして、わたしと同じように自分で自分を諦めようとする人に「ちょっと待った!」と言う。そして伝える。「いまがたまたま『そうじゃない』だけ。きっと機会はやってくる。思いがあればきっとやってくる」ということを。

ホームページ開設・運用、リニューアルのご相談や、SNS・ブログの運用サポート、市民活動団体のIT活用提案・サポート、Webライティングを行っています。
また、県内各所にてパソコン操作講習会やSNS活用セミナーなどの講師もしています。

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