お客さまからホームページが見られないと連絡。ホームページに何が起こった?

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我が社のホームページ関連業務の引き継ぎ、ちゃんとできていますか ホームページ制作
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(うちの)ホームページが見られなくなったとお客さまから連絡があり、確認したところ、URLは間違っていないのにホームページが見られなくなったと電話がかかってきました。

URLを教えてもらってこちらでも確認しましたが、ページは表示されませんでした。

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ホームページが見られなくなった。考えられる原因とは

ホームページ自体の不具合、料金の支払いができていないことなどが考えられる

ホームページが表示されなくなる原因にはいろいろあるのですが、どのパソコン・スマホからも見られない状態なので、パソコンやスマホ、インターネット関連に問題があるとは考えにくいです。

どの端末からもホームページが見られなくなっているということは、ホームページに不具合が起きたか、サーバやドメインの管理会社への支払いが滞っているなどが考えられます。

お電話いただいたのですが、わたしはこちらの会社のホームページは制作していません。詳細が分からないので、管理者の方はいらっしゃいますかと尋ねたところ、ホームページの管理者は退職されていて詳細が分かる人がいないとのこと。

困りました…。とりあえず会社に伺うので、ホームページに関する契約書などがないかを確認してほしいとお願いして会社に向かうことにしました。

ドメインが失効していた。猶予期間中だったので再取得できた

結果、サーバとドメインの支払いがされておらず、ドメインが失効した状態となっていました。運よく、猶予期間内であったため、ドメインを再取得することができて無事ホームページを再開させることができました。

もし、お客さまがホームページが見られなくなったと連絡がなかったら、ドメインが失効したことに気づくことができませんでした。お客さまのおかげです。

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ホームページは開設すれば終わりというわけではない。サーバーやドメインの契約更新も必要

ドメイン契約の更新を忘れてしまったとしてもすぐにホームページが見られなくなるわけではない

ドメインというのは、取得に費用がかからないことがありますが、継続して使用するためには契約更新が必要で、契約更新には費用がかかります。契約更新における費用を支払った期間は継続してそのドメインを使い続けることができます。

ドメインの契約期間中の契約更新を怠ったとしても、即、ホームページが見られなくなるわけではありません。ホームページは見られる状態にあるため、契約の更新をし忘れていることに気づかない場合もあります。

サーバーやドメインの契約時に設定するメールアドレスは常に送受信・確認しているものを使用する

とはいえ、ドメイン管理会社から更新が必要だとメールでお知らせがくるはずなのですが、今回の事例だと、契約に関するメールが届くように設定していたメールアドレスがホームページ管理担当者のメールアドレスであったこと、そのメールアドレスが送受信できない状態になっていたことなどで更新案内のメールを見ることができなかったと後で分かりました。

契約に必要なメールアドレスは、常に送受信できる状態のもので毎日メールを確認するものにしておいたほうがいいですね。

ドメインが失効してしまったら…

ホームページが見られなくなる

先に書いたとおり、ドメインの契約更新を忘れてしまったとしても、即ホームページが見られなくなるわけではありません。契約更新が可能な期間を超えてしまうとドメインが失効し、ホームページが見られなくなります。

ドメインが失効してしまうとドメイン種別によって異なりますが、再取得できないケースもありますが再取得できるドメインもありますので、ドメイン管理画面にログインし、早急に確認してください。

よく利用されているドメイン管理会社のホームページで公開されているドメイン失効からの復旧・復活について書かれているページをリンクしておきます。

失効したドメインを再取得することはできる?再取得には費用がかかるの?

失効したドメインのドメイン種別によっては再取得できないものもありますが、再取得(復活・復旧)できたとして数千円から数十万円の費用(ドメイン種別によって異なる)がかかってきます。

また、再取得できたとしてもすぐに反映されるわけではありませんのでホームページは空白のままとなります。

ドメインが失効するということはどんな影響が…

この手の話をすると、失効してしまったドメインを復旧させずに新しくドメインを取り直したいと言われることがあります。

失効ドメインが再取得できない状態なら仕方がない選択ですが、再取得できる状態にあるなら費用はかかったとしても再取得されたほうが望ましいと思います。

ドメインというのは単にURLの一部というわけではありません。今まで、ホームページを公開し続けてきた実績がそのドメインには蓄積されています。

新しいドメインを取得し、ホームページを公開したとして、ホームページのデータは全く同じものだとしても、失効したドメインと新しいドメインとは全く別物として評価されてしまい、アクセス数も減少してしまいます。

メールアドレスもそうです。

たとえば会社のホームページのURLが「https://kaisha.co.jp」で、メールアドレスが「〇〇@kaisha.co.jp」だとしましょう。

この場合、ドメインは「kaisha.co.jp」で、このドメインが失効したわけですから当然、「https://kaisha.co.jp」というURLではホームページが開きませんし、「〇〇@kaisha.co.jp」というメールアドレスでは送受信ができなくなります。

この「〇〇@kaisha.co.jp」を仕事で使用していたとしたら…。送受信不可のメールアドレスに対して相手の方はどう思われるでしょうか。

インターネット上の話だけではありません。

もし、名刺やパンフレット、リーフレットなどにURLを記載していたら、これらもすべて変更になり作り直すことになり、費用が発生してしまいます。

失効したドメインは売却されたりオークションにかけられたりする

失効したドメインはどうなるのか。

ドメイン登録を回復・復旧させることができる期間(猶予期間)、再登録の準備時間を過ぎると、失効したドメインは誰でも再登録できる状態になり、売却されたりオークションにかけられたりすることもあります。

そうなると、全く関係のない第三者がその失効したドメインを取得してしまうこともありえるので、そのドメインで無関係なホームページが公開されたり、不正なホームページが表示されたり、下手したらメールアドレスも不正に使用されたりと悪用される可能性もあります。

その会社のホームページだと思ってクリックしたら全く関係がないホームページが開いたり、悪意のある不正なホームページが開いたりしたらどう思われるでしょう。

そのドメイン自体が公開直後であっても、失効する前の評価は引き継がれてしまうので上位表示されてしまう可能性もあるんです。

ドメイン名の廃止に関する注意

ドメイン失効には注意!ホームページ関連の引き継ぎ、特に契約関連の引継ぎはしっかりしておこう

費用がかかったとしても、これだけリスクがあるならドメインを復活させた方がいいね。間に合ってよかったよ

猶予期間はそれぞれのドメイン管理会社で異なりますが、支払い忘れたとしてもすぐに失効するわけではないので、猶予期間中(会社によって違うが2週間~1ヶ月半程度はある)にドメインを復旧、再取得しましょう。

ホームページを外注した場合、サーバーやドメインの契約についてはしっかり確認し、契約期間や更新方法も併せて抑えておきましょう。

外注先によってできないこともあるかもしれませんが、できれば、ドメイン管理会社とレンタルサーバー管理会社との契約は自社で行い、契約を自動更新にしておくことをお勧めします。

それと、契約に使用しているメールアドレスに送られてくるメールのチェックは徹底して行うようにしましょう。

あと、自社のホームページを毎日見るようにしてください。ホームページを作った人は結構な頻度でホームページを見ますが、それ以外の人は意外と見ていないんですよね。下手するとお客様のほうが見ている、なんてこともあります。

毎日、自社のホームページを見るようにすれば、異変が起きても早く気付くことができますし、もっとこうしたほうがいいかなとホームページの改善につながるので集客効果によい影響もありますよ。

最後に、ホームページというのは公開して終わり!というわけではなく、公開→スタートです。契約更新についてもそうですが、ホームページに関することはしっかりと社内共有できるよう仕組みを作っておきましょう。

ホームページ制作依頼をお請けする時、一番心配なのはここなんです、実は。担当者さんが一人で対応してくれているところって意外と多いんです。

今回のように担当していた人が退職されたり異動されたりしたときに、その人じゃないと分からない!なんてことがないように。

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