最近多くなったのが「作りっぱなしで放置されているホームページ」。見た目の古さから放置されていることが分かるホームページもありますが、中には掲載されている情報自体が古いためにトラブルに発展することもあるようで、ホームページを直してほしいと言われることが増えてきています。
ホームページを制作し公開すればあとは放置しておいていいわけではありません。公開したあとは定期的なメンテナンスを行わなければなりません。
ホームページに掲載されている情報と現在の状況が違ってしまうと
実は以前、こんなことがありました。
知り合いと一緒にすこし遠出をしようと計画しているときに、ランチはどこで食べる?みたいな話になり、ネット検索して良さそうなお店を見つけて予約の電話を入れました。
数日後、予約したお店に行くとメニューに掲載されていた食事の金額とホームページに掲載されていた食事の金額がまったく違っていることに気付きました。
一緒に行った知り合いが「ホームページの金額と違う」とお店の人に伝えると、怪訝そうな顔をしながら「うちにホームページなんてありません」と衝撃の一言を発したのです。
「はあ?!」
そこにいた全員が目を白黒させたのは言うまでもありません。そこで、予約したときに見たホームページをスマホで見せると「知らなかった」と。
金額がどうこう言っているわけではなく、衝撃だったのが自店にホームページがあることをそこで働いている人が知らなかったということ。
これは極端な例かもしれませんが、ホームページの情報が古くなっていて「今やってません」なんて言われた経験がある人がいるのではないでしょうか。
自社や自店の状況が変わることは多々ありますよね。それに合わせてホームページに掲載されている情報と相違ないかを確認するようにしないと、せっかく縁あってホームページに訪れてくれた「お客様」をみすみす手放してしまうことにもなりかねません。
ホームページの見た目「デザイン」と作り方が古いと
ホームページに掲載されている情報と自社や自店の状況に相違ない、最新の情報であったとしても「見た目」が古いと情報が古く見えてしまうこともあります。
特に、ネット検索に使用する端末がパソコンよりもスマホのほうが多くなった現在では、文字が小さ過ぎて読みづらかったり、解像度の低い画像を使っていたりすると読みづらい印象を与えてしまい、早々にユーザーが離脱してしまうことがあります。
モバイル(スマホ)閲覧に対応していないと
ネット検索でよく使われている検索エンジンといえば「Google」ですが、今まで検索結果に掲載する順序をPC用のホームページで判断していたのを2018年3月よりスマホ閲覧用のホームページを優先的に判断基準として採用するとしています。
参考 Rolling out mobile-first indexing Google Webmaster Central Blog
英文なので翻訳機能を使ったうえで引用すると
Googleのクロール、インデックス登録、およびランク付けシステムは通常、デスクトップバージョンのページコンテンツを使用していました。そのバージョンがモバイルバージョンと大幅に異なる場合、モバイル検索者に問題が生じる可能性があります。モバイル優先インデックスでは、インデックス作成とランク付けにモバイル版のページを使用して、主にモバイルのユーザが自分の探しているものを見つけやすくすることができます。
自社または自店のホームページを構成するすべてのページをまとめて「ウェブサイト」と呼びますが、このウェブサイト内にPC閲覧用のページと同じ内容のスマホ閲覧用のページがないと検索結果の順位が下がってしまう可能性があります。
少し前までは、ウェブサイトの主要ページのみをモバイル(スマホも含む)閲覧に対応させるという作り方をしていましたが、その作り方だと今後Googleなどの検索エンジンにインデックスされなくなる可能性があるということです。
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少し前まではPC閲覧用のページとは別にモバイル閲覧用のページを作っていた
とはいえ、ウェブサイトを構成するPC閲覧用のページに加え、モバイル閲覧用のページを同じ数だけ作るとなると費用が倍になってしまうことから、主要なページだけはモバイル閲覧用のページを改めて制作するやり方が主流だった時代がありました。
もし、自社あるいは自店のホームページをその作り方をする時代に制作したものだったら…。直接、自社あるいは自店の名称で検索されない限り、競争相手に順位を奪われてしまうかもしれません。
スマホを持っているなら一度自社あるいは自店のホームページをスマホで見てみましょう。PCで見るのと同じ状態で表示されたとしたら、自社あるいは自店のホームページはモバイル対応ができていないということになります。
現在のホームページがモバイル対応になっていない場合は早急に対応されたほうがいいと思います。
モバイル対応させるには、現在のホームページがどのように作られているかを知る必要があります。制作方法によってかかってくる費用も変わってきてしまいますので、まずは現在のホームページを制作した人あるいは業者さんに尋ねてもらったほうがいいと思います。
FLASHは外した方がいい理由
あとは、以前流行っていたFLASHを採用しているホームページ。
こちらも事例を共有すると、ホームページにアクセスするとFLASHが再生され、FLASHの再生が終われないと各ページを見ることができないところがありました。
ある日、「ホームページが見られないんだけど」という電話がかかってきました。話を聞いてみるとホームページが見られないのがスマホから見られないということが分かりました。
スマホの種類にもよりますが、FLASHを再生できないものがあります。その電話がなければホームページが見られない人がいることに気付くことができなかったわけです。
作りっぱなしで放置しているホームページをどうしたらいいのか
せっかく費用をかけてホームページを制作しても、その後放置し、見直すことをしなければその費用を回収することができないうえに、せっかく訪れたユーザーさえも離脱させてしまうことになり、それは機会損失でしかありません。
では、作りっぱなしで放置しているホームページをどうすればいいのかというところになりますが、独自ドメインを取得し、サーバで管理しているのであれば、現在の検索エンジンに対応した形に一から作ってもらったほうがいいと個人的には思います。
最近、利用している人が多くなったWordPressというCMSを使うというのもいいかもしれません。
WordPressは基本的にブログを開設するのに使うイメージが強いですが、コーポレートサイト用のテーマを使用すれば一般的なホームページの形に近づけられます。
WordPressのテーマには有料・無料のものがあります。
また、最近ではドメインを移行できるホームページ作成サービスもあります。ホームページ作成サービスを使えば、ホームページに関する専門的な知識がなくてもホームページを制作することができます。
ホームページを開設したはいいけれど放置しているのはよくありません。一度、自店・自社のホームページに掲載されている情報が古くなっていないかを確認してみてください。
そして、スマホやタブレットでもホームページを確認し、見づらくなっていないか、読みづらくなっていないかを見てほしいと思います。