Windows7の更新プログラムをインストール後、ファイル共有ができなくなった

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講師・インストラクター
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ある会社の方から「ファイルが開けなくなった」と電話がかかってきました。お電話だったので詳しい状況を把握できなかったのですが、どうやら共有フォルダーを開けなくなったということらしく。

わたしはそのファイル共有に関わっているわけではないので、業者を呼ばれたほうがいいんじゃないかと提案したのですが、業者を呼ぶにしても一度見てもらえないか、と結構な勢いで食い下がられ、仕方がないので仕事終わりでよければ…と会社に立ち寄るお約束をしました。

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Windows7で更新プログラムを適用後、共有フォルダーにアクセスできなくなった

仕事終わりにお電話いただいた会社に立ち寄り、パソコンを見せていただくと確かに共有フォルダーにアクセスすることができなくなっていました。

共有フォルダーのプロパティを確認したけれどパスは間違っていません。共有フォルダーにアクセスできなくなったパソコンと共有フォルダー元のパソコンの間を何往復してみたけれど、一向に糸口が見つかりません。

共有フォルダー元のパソコンの前に座り、しばらく考えていると、先日、Excel2010が起動しなくなったという話がFacebookに流れていたことを思い出しました。

ネットワーク共有診断を行ったところ、エラーコード「0x80070035」

たしかあの時、Windowsの更新プログラムが原因になっていたんじゃなかっただろうか。とりあえず、Windowsのネットワーク共有診断を行い、エラーコードが出ればそこから何かが分かるかもしれないと思いました。

Windowsのネットワーク共有診断を行ったところ、エラーコード「0x80070035」と表示されました。

Googleでこのエラーコードを検索してみると、Windowsの更新プログラム(Windows Update(KB4480970)が適用されたWindows7のパソコンに同じような事例が起きていることが分かりました。

解決策として挙げられているのがこのWindows UpdateのKB4480970をアンインストールする方法でしたが、アンインストールしてもネットワーク共有に不具合が出ているという事例もあったので、KB4480970のアンインストールは最終手段として残しておくことにしました。

Windows7の更新プログラム(KB4480970)を適用後、ネットワーク共有に不具合が出たという事例がたくさん報告されていたので、もしかしたら修正プログラムがそのうち適用されるかもしれないと思いました。

とはいえ会社のパソコンです。修正プログラムが適用されるのを待つわけにもいかないですよね、ということで修正プログラムを手動更新できないかと思い、調べてみるとKB4487345という更新プログラムをインストールすればこのKB4480970で起きている不具合が解消されるという情報を見つけました。

早速、Microsoft Update カタログから該当する更新プログラムをダウンロードし、インストールすることにしました。

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Windows7で更新プログラム適用後に共有フォルダーにアクセスできなくなったときにやってみたこと

Microsoft Update カタログからKB4487345をダウンロードし、インストールしてみることに

Microsoft Update カタログにアクセスし、KB4487345というファイルをダウンロード(デスクトップなどの分かりやすいところにダウンロードするといい)、インストールしてみました。

Microsoft Update Catalog

KB4487345をインストールした後、パソコンを再起動し共有フォルダーにアクセスしてみると、今までどおり共有することができるようになっていました。

今回、共有フォルダー元のパソコンにだけ更新プログラム(KB4487345)をインストールしましたが、どちらもWindows7の場合はどちらのパソコンにもインストールする必要があるかもしれません。

Windows7で共有フォルダーにアクセスできなくなったのはWindows Updateが原因だった

なんともまぁ…、更新プログラムというのは不具合を修正するためのもののはず、なのにこういう事例があると怖くて更新したくなくなってしまいますよね、という雑談をした後、会社を出ました。

今回の事例は、ネットワーク共有診断を行ったうえでエラーコードを元に作業を行ったことで無事共有フォルダーを開くことができるようになりました。共有フォルダーが開けなくなったからといってこの方法で必ず共有フォルダーを見られるようになるとは限りませんのでご了承ください。

Windows7のWindows UpdateのKB4487345は2019年1月15日現在、自分でダウンロードしないとインストールできませんでしたが、そのうち更新プログラムに修正プログラムが入るかもしれません。

今回はたまたまこのファイルをインストールすることで解決しましたが、これ以外にも原因・解決策があるかもしれません。また、ファイルをインストールした際、不具合が発生する可能性があるのでご注意ください。

Windows Updateを手動でインストールするときの注意点

Windowsのバージョンをしっかり確認すること

このKB4487345のダウンロードを行う際、気を付けてほしいのは更新プログラムが複数あるということ。自身のパソコンに該当するファイルをダウンロードしないと改善されないので、間違えないようにダウンロードしてください。

Windows7のビット数を確認する方法

ご自身のパソコンにインストールされているWindows7のバージョンを必ず調べてからにしましょう。

Windows7の正しいバージョンを調べるには、スタートボタンをクリック→コンピューターを右クリック→プロパティをクリックすると、システムが確認できる画面に入ります。

「システムの種類」にあるWindows7のビット数が32ビットか64ビットかを調べてください。

エラー - Office.com - Microsoft サポート

もし、Windows7のビット数が32ビットであるならx86の更新プログラムをダウンロード、Windows7のビット数が64ビットであるなら、x64の更新プログラムをダウンロードしてくださいね。

更新プログラムをダウンロードするときに選ぶ x86 パッケージ、x64 パッケージって何? - Microsoft サポート
更新プログラムをダウンロードするときや 64 ビット、32 ビット用のプログラムを識別するときに用いられる「x86 パッケージ」「x64 パッケージ」という用語の意味を、初心者向けに説明したマイクロソフトの情報です。(PC とーく)

2019年1月15日に確認したWindows7の共有フォルダーにアクセスできなくなった事例は、Windows Updateに原因がある可能性がある

今回の事例は、Windows7の更新プログラムをインストールしたため、不具合が発生したと考えられます。Windowsの更新プログラムは、不具合を修正するためにインストールするのが必須です。

しかし、今回のように更新プログラムをインストールしたがために不具合が発生する場合もあり得ます。今回は急を要したのでご紹介した対処を行いましたが、できれば自動更新されるプログラムによって改善されるまで待ったほうが安全だと思います。

何度も書きますが、くれぐれも自己責任で行うようにしてくださいね。

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