サイトを見ていると広告枠の中に「Download(ダウンロード)」とか「開く」などといったボタンが表示されていることがあります。少し前なら「PCの性能が低下しています」とか「お使いのPCからスパイウェアが検出されました」なんていう文言がボタンと一緒に表示されていたこともありましたが。
今までそういう広告を目にすることはあっても自分が管理しているサイトにもこの手の広告が表示されるようになってしまいました。
そこで、ダウンロードを促す広告がもたらすデメリットと、自分が管理しているサイトに表示させないようにするためにやっていることを書いていきます。
ダウンロードを促す広告とは。そのデメリットとは?
下の図のような広告です(いくつかの広告を貼り付けてあります)。
ダウンロードを促す広告はサイト管理者が意図して表示させているわけではないことが少なくありません。というのも、広告の配信方法には自分で広告を貼り付けるものと広告枠に自動的に広告が配信されるもの(自動配信)があります。
ダウンロードを促す広告は自動配信されていることが多く、その記事に関連性のある広告が表示されるようになっています。この記事を書くと恐らくこの手の広告がまた配信される可能性がありますね…。
自動配信なんだからどうにもならないというわけではなく、自分のサイトに配信された広告を確認することができるところもあります。当サイトはGoogleアドセンスを利用しているので管理画面でどんな広告が配信されているかを確認することができます。もし、ダウンロードを促す広告が配信されていたら、その広告をブロックすることもできます。
しかし、ブロックしたはずの広告に似たような広告がまた配信されることもあります。これは、広告をクリックして移動するURLを微妙に変えるなどしているためです。
ダウンロードを促す広告には、無料で入手できるソフトやツールを紹介するページへ誘導するように見せかけ、悪意のあるソフトやツールなどをダウンロードさせようとするものが含まれていることがあります。
こういう広告があることをご存知の方ならクリックすることは少ないだろうと思いますが、ウイルスに感染しているとかPCが危険だとかいう文言が入っていれば思わずクリックしてしまう人もいるかもしれません。
それを防ぐためにはその広告が自分が管理しているサイトに表示されないようにしなければいけないのですが、先ほども書いたとおり、あの手この手で形(というよりURL)を変えて配信され続けます。それを見つけてはブロックする、いたちごっこのようです…。
いたちごっこだからといって手をこまねいているわけにはいかないので、Google アドセンスを例に広告をブロックする方法をご紹介します。
ダウンロードを促す広告が表示されないようにするには(Googleアドセンスの場合)
Google アドセンスの管理画面に入り、左側のメニューから「ブロックコントロール」をクリック→「広告レビューセンター」をクリックします。
配信された広告が一覧で表示されます。
広告をひとつずつブロックする
ブロックしたい広告の左下にある「この広告をブロックする」をクリックするとその広告をブロックできます。
ブロックしたい広告に関連している広告を検索してブロックする
また、配信された広告の中でブロックしたい広告の右下にある「関連広告を検索」をクリックすると、その広告によく似ていると思われる広告が一覧で表示されます。
ブロックしたい広告をひとつずつブロックしていけばいいですが、表示されている関連広告すべてをブロックしても大丈夫そうであれば画面右上にある「すべてをブロック」ボタンをクリックします。
広告に使われそうなキーワードで検索してブロックする
これで大体の広告はブロックできるのですが、広告配信が多い場合とてつもない時間がかかってしまいますので、上のような広告ひとつひとつを一覧からブロックする前に、検索窓に「Download」、「Open」、「開く」、「ウイルス」などといったその手の広告に使われそうなキーワードを入力して検索すると怪しげな広告が検索結果に出てくるので、それらをひとつずつブロックしています。
アカウントでブロックしてみる
これは効果のほどが検証できていないのでなんとも言えないのですが、ブロックしたい広告をクリックするとどのサイトにこの広告が表示されているかなどが分かるようになっています。
この中にある「アカウントのブロック」をやってみるのもいいかもしれません。
サイトを見ているときにダウンロードを促すような広告が表示されても絶対にクリックしないようにしてください。
「ダウンロード」という広告を自分のサイトに表示させないようにしていること、のまとめ。
そして、サイト運営をしている人は自分のサイトを見てくれる人がこの手の広告をクリックしてしまわないように、配信される広告を定期的に確認して、この手の広告はブロックするようにしましょう。
とはいっても、広告配信数が多ければ多いほど時間がかかり大変な作業になるのは間違いないのですが、それでも自分のサイトを見に来てくれた人が怪しげな広告をクリックしてしまわないようにできることをやってあげてほしいなと思います。