特定非営利活動法人の「非営利」とは

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わたしはNPO法人(特定非営利活動法人)に属しながら、個人事業主としてウェブサイト制作やライティングなどのお仕事をしています。

NPO法人に属していますよ、というと必ず聞かれるのが「非営利だからお金は払わなくてもいいんでしょ」です。

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非営利とはお金を払わなくてもいい、という意味ではない

特定非営利活動法人の文字の中にある「非営利」だけに着目され、なんでもタダで無料でやってもらえると考えられたり、言われたりします。

非営利の反対は営利、ですから、営利を打ち消す「非」という文字が大きく見えているんでしょうか。

特定非営利活動法人の「非営利」ってどういう意味?

実は、NPO法人に所属しているという人のなかでも、特定非営利活動法人というものがいったいどんなものなのかというのを語ることができる人はなかなかいません。

非営利という言葉がつくと…

この「非営利」の解釈が人によって異なるので、非営利ってことはお金はとらない、タダでやるってことでしょ?と言われることがあります。

営利を打ち消してますからね、そう取ってもおかしいことはないのですが、特定非営利活動法人に入っている非営利という言葉の意味は「営利を目的としない」という意味なのです。

組織等が事業を通じて得た利益をその組織等の構成員に分配しないということ意味のこと。決して「利益を得ない」という意味ではない。非営利とは-はてなキーワードから引用

非営利
「非営利」とは - 組織等が事業を通じて得た利益をその組織等の構成員に分配しないということ意味のこと。決して「利益を得ない」という意味ではない。

つまり、事業を通じて得た利益を構成員(会員)に分配してはいけないという意味なのです。そして、この非営利という言葉の前に付いている「特定」にも大きな意味を持っています。

特定非営利活動法人の「特定」とは

NPO法人(特定非営利活動法人)には20の活動分野があります。この20の活動分野が「特定されている」というのがこの「特定」の意味なのです。

つまり、特定非営利活動とは『20の特定された活動分野で利益を目的としていない活動』という意味なのです。

NPO法人をたちあげるときにはこの20の活動分野から自分たちが活動する目的に該当する分野を選択し認証を受けます。活動分野に沿った活動については利益に対して法人税が免除されることがありますが、分野外の活動をすれば法人税や利益に対する課税もされます。

けっして、利益を得てはいけないという意味で非営利という言葉がついているのではなく、自分たちが選択した活動分野内の活動で収益を得ることがいけないという意味でもありません。ただ、収益を得ても会員で分配してはいけない、株はやったことがないのでこの例えが適切かどうかは分かりませんが、株主への分配のようなことをしてはいけないという意味だと思います。

特定非営利活動法人が収益を得た場合、そのお金はどこへいく?

すべての団体のことを言うのはおこがましいので、自分が所属する特定非営利活動法人の場合で書いていきます。

20の活動分野のうち、自分たちが選択した活動分野内で収益を得た場合、その活動を行うために必要なお金を支払います。たとえば、事務所費とか光熱費とか。うちの場合、スタッフとして数名働いているので対価を支払います。

よく言われるのが、このスタッフへの対価の支払いが分配に当たるのではないかというところです。結論から言ってしまえば、分配には当たりません。活動目的として掲げたものを達成するために事業を行い、事業に必要な人材に対して対価を支払い、より活動を広げたり、深めたりしていきます。

ちなみに役員だからといって給料が当たるわけではなく、定款にその旨を示してあれば給料や手当を支払うことも可能です。定款の変更は社員の総意が無ければ変更できません。理事会、つまり役員のみで定款を変更することはできず、社員総会にかけて可決されなければ一言一句変更することはできないようになっています。

特定非営利活動法人の「非営利」は決して対価を発生させてはいけないというものではない

いろいろ書いてきましたが、特定非営利活動法人の「非営利」という言葉がとても目立つものです。実際、うちは任意団体でスタートしたのですが、特定非営利活動法人の認証を受ける、となったら途端に辞めてしまった人がいます。たぶん、その人の認識の中では「タダで働け」と言われているように感じたからじゃないかと思います。

特定非営利活動法人として活動している人でもほとんどの人がこのあたりを理解されていないか、理解していなくても働くことができて対価を得られたらいいと思っていらっしゃる方もすくなくありません。

特定非営利活動法人の「非営利」という意味は無償でという意味ではなくて、収益を上げてもいいけど仲間でわけっこしちゃいけないよという意味であって、働く人に対価を支払うことも役員に手当を支払うこともできます。ただし、収益をあげることを目的にしちゃいけない、活動を継続、拡大していくために必要な人材や機能を得るために収益を上げてもいいんだよということなんです。

あえてここで書く必要がないとは思いましたが、このあたりの認識の違いで辛辣な言葉をかけられたりするので今一度、自分の頭の整理にと書いてみました。

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また、県内各所にてパソコン操作講習会やSNS活用セミナーなどの講師もしています。

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