ホームページを開設しようと考えた時に、とりあえずホームページ制作業者をネット検索で調べたり、タウンページで電話番号を調べて問い合わせたりしますが、ただいきなり「ホームページのこと聞きたいんだけど」と連絡をとっても相手の言うことが理解できないことがあるかもしれません。
そこで、ホームページを作りたいと思ったら知っておいてほしいこと、調べておいたほうがいいことなどをまとめていこうと思います。
ホームページを開設したいと問い合わせる前に知っておくとよいこと
ホームページを開設し人に見てもらうためにはドメインとサーバが必要
まず、ホームページには必ず「アドレス」というものが必要で、アドレスを手に入れるためには「ドメイン」を準備しなくてはなりません。
そして、ホームページを構成するデータファイルをアップロードする「サーバー」が必要です。
ドメインを入手し、サーバと契約し、ホームページを構成するデータファイルをアップロードして初めて、インターネットに接続している端末からホームページを見てもらうことができるようになります。
ホームページを制作する方法はたくさんある
ドメインとサーバーをどうするかという点を考えるうえでもうひとつ一緒に考えなければならないのが、「ホームページをどうやって作るか」です。
ホームページを制作する費用は、その制作方法によって異なります。
HTML言語などを使って制作するのがもっとも費用が高くなります。もちろん、維持コストもかかります。
WordPressなどのCMSを使ってホームページを制作すれば開設時の費用はかかりますが、自力で更新していけるというのであれば維持コストは抑えられます。
そして、ホームページ作成サービスを使うと制作費用はぐんと抑えられますし、維持コストも抑えられます。
ホームページ開設時の費用を抑えたいのであれば、ホームページ作成サービスを利用するといいかもしれません。
ホームページの開設方法とドメイン・サーバーの管理を合わせると選択肢はこうなる
ここでホームページを開設するために準備しなければならないドメインとサーバー、そしてホームページを制作する費用を合わせて考えるとこんな選択肢が出てきます。
- ドメインを取得し、サーバー準備。制作業者にHTML言語を使ってホームページ制作、保守管理、更新料を支払う
- ドメインを取得し、サーバーを準備。制作業者にWordPressを使ってホームページ制作、保守管理、更新料を支払う。
- ドメインを取得し、サーバーを準備。制作業者にWordPressを使ってホームページ制作、保守管理を依頼。更新は自分で。
- ドメインを取得し、制作業者にホームページ作成サービスを使ってホームページ制作依頼。保守管理・更新もお願いする
- ドメインを取得し、制作業者にホームページ作成サービスを使ってホームページ制作依頼。保守管理・更新は自分で
- ホームページ作成サービスを使って自分で制作・管理・更新
1から順に数字が大きくなるほど費用を抑えられるようにまとめました。
HTML言語を使ってホームページを制作するメリット・デメリット
順にみていくと、1は制作業者に一任しますので費用が一番かかります。が、HTML言語を使ってホームページを作る最大の利点は、レイアウトが自由です。
見た目にこだわりたいのであれば、HTML言語を使ってホームページを作ってもらった方いいと個人的には思います。
WordPressなどのCMSを使ってホームページを制作するメリット・デメリット
2、3はどちらもWordPressというCMSを使ってホームページを制作する点は同じなのですが、日々の更新や保守管理を制作業者に依頼するかしないかで開設後のコストが変わってきます。
WordPressであればブラウザ上で操作可能になるので別途ソフトを準備することなく、専門知識もそれほど必要とせずにページ更新が可能です。
ただし、WordPressというのはプログラム。何かの拍子にいきなりログイン画面に入れなくなったり相性の悪いプラグインを使ったために不具合が発生したりするので、WordPressの管理だけは制作業者にお願いしたほうがいいと個人的には思います。
ホームページ作成サービスを利用してホームページを作成するメリット・デメリット
4、5、6に関しては、ホームページ作成サービスを使います。
ホームページ作成サービスというのは、ブラウザ上でテンプレートを選択し、パーツを組み合わせていくだけでホームページが完成するというサービス。
有名どころだとJimdo、Wixなどが挙げられますが、最近利用者が増えているのがグーペ、Ameba Owndなど。
ホームページ作成サービスが登場したころはいかにも「ホームページ作成サービスを使いました」と分かるようなデザインしかありませんでしたが、今ではHTML言語を使って作ったホームページに迫るほどテンプレートが多様化してきました。
ホームページ作成サービスを使えば専門知識がなくてもパーツを組み合わせていき、パーツに文字を入力したり自分が持っている写真をあてこんだりすればそれらしいホームページは完成します。
一から制作する必要が無い分、費用を抑えることができますが、見た目が似たり寄ったりなのが気になるところでもあります。
ただ、サービスの中には独自レイアウトを制作することが可能なところもあるので、独自レイアウトでホームページの土台を制作してもらい、更新は自分で行うことも可能です。
ホームページ作成サービスでホームページを制作するうえで考えなければならないのが「バックアップが取れない」、「アップロードしたファイルを一括ダウンロードできない」という点。
もうひとつは有料プランで契約しないとアドレスがサブドメインになってしまうため、アドレス名にサービス名が必ず入ってしまう点も気になります。
ホームページ作成サービスを利用してホームページを開設するなら、ドメインを別途契約し、サーバーに支払う料金をサービスの有料プランの契約費用に回した方がいいと個人的には思います。
ホームページを開設する目的を明確にしよう
上に制作方法とドメイン・サーバーの情報を合わせて選択肢を挙げましたが、選択肢を選ぶ前にもうひとつ考えておいてほしいことがあります。
それは、ホームページを開設する「目的」です。
ホームページを開設する目的として挙げられるのは
- 問い合わせの手段を増やしたい
- 商品を購入してほしい
- サービスを利用してほしい
- 求人
だと思います。
それはお客さまとの接点を増やしたいであったり会社や店舗の収益を上げたいであったり。新しいスタッフや仲間を増やすためだったり。
ホームページを開設する、制作すること自体を目的とせず、ホームページを開設することによって期待する効果が明確になっていればいるほどそれに見合うホームページができると思います。
ホームページに関する様々なコストを抑えたいのであればどこまで自分ができるかを見定める
そして、もうひとつ。「ホームページの開設後のコストを抑えたい」のであれば、自分もしくは会社、店舗、団体でどこまでその作業に人員を割くことができるのかも考えておきましょう。
よく「ホームページといえばメールフォームでしょ」とメールフォームを作成し、いざ問い合わせがきても気付かない、なんていうことがあります。問い合わせがあったのにそれを放置したがために機会を失います。
制作者側としてはメールフォームを設置してと言われれば設置します。が、設置後のフォローはしません。代わりに仲介者になることもありません。
受け取った問い合わせメールに早急に対応することが難しいなら、メールフォームは設置しないほうがいいかもしれません。代わりに電話番号をリンクにしてタップすれば電話をかけられるようにしておいた方がいいかもしれません。
まとめ
最後にまとめると、
ホームページを開設したいと思ったら
- ドメイン・サーバーに対する情報を収集しておくこと
- ホームページを開設するためにかけられる予算を考えておくこと
費用で選べる制作方法が変わるので。ランニングコストも合わせて(だいたい2~3ねんほど) - ホームページを開設することで得たい効果を明確にしておく
これは最低限、内々で話し合うかしてから業者に問い合わせるといいかと思います。
ホームページは作った終わりじゃないのです。作ったその日がホームページの誕生日となり、そこから情報を更新したり追加したり、削除したりしながら届けたい人に届くよう、育てていくことが大事です。
そのホームページを育てる期間の費用もあわせて考えておきましょう。そしてその育成を誰に委ねるのかも併せて。