パソコンインストラクターになりたい人にお伝えしたいこと。

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パソコンインストラクターとして働き始めてから2018年で20年弱になりました。パソコンインストラクターという仕事について改めて考えてみようと思います。

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パソコンインストラクターの昔と今について考えてみた

パソコンインストラクターというと20年ほど前なら引く手あまた。求人募集も今よりもっとあったような職種でした。ITというものが世の中に知られるにつれ、パソコン操作を指導するインストラクターの需要は明らかに増えました。でも今はそういうことはなく、単価(時給)は非常に下がりました。といっても働く場によってはそうとは言い切れないかもしれないのですが。

ITというものが世の中に知られるようになり、会社にパソコンを始めとしたデジタル機器が続々と導入され始めた時代がありました。記憶を遡ると1995年に発売されたWindows95というOSの登場が、それをけん引していたように思います。

職場にパソコンが導入されていくに従って、パソコンが家庭でも使われるようになりました。が、そのころのパソコンは、パソコンというデジタル機器を買って、OSやソフトは自分でインストールして、インターネットなんていうものはなく、電話回線を使ったパソコン通信を電話代を気にしながら使うような時代でした。あの頃は従量課金でしたもんね。使った分だけ電話代がかかる(通信料)時代。

それからインターネットというものが登場し、月々定額を支払えば通信が可能な時代になりました。それと同じくしてOSが一般ユーザーにも使いやすく進化して、今では家庭に一台はパソコンがある、もしくはスマホやタブレットといった新しい機器がある。そんな時代になりました。

デジタルネイティブと呼ばれる世代の社会進出が始まった

子どもたちは生まれた時からITが身近にありました。デジタルネイティブという言葉がありますが、そういう世代が社会人として働き始めてもう数年が経過しています。

パソコンを始めとしたデジタル機器も、インターネットを使うことも「当たり前に操作できる」そんな人々がどんどん増えてきています。デジタルネイティブの世代は、習わなくても操作ができる世代です。改めて習おう、そんな気持ちを持つ人はもしかしたらうんと少なくなってしまったのではないかと考えることができます。

つまり、習わなくても操作できると思う人が多くなっているということは、習う場所で働くインストラクターのもとを訪れる人は少なくなってしまったと言えるのではないでしょうか。

ではそんな時代になっているのに、なぜ今、わたしという人間はその「インストラクター」として働いているのか。それは20数年前のニーズとは明らかに違う、少なくなってしまったかもしれないけれどそこに新しいニーズがあると思っているからなのです。

パソコンインストラクターとして20年のわたしが思う新たなニーズについて

一昔前のパソコン教室には、職場で使えるパソコン操作の技術を習得するために通われる人のほうが多かった。でも、今は職場で使えるパソコン操作技術の習得を目的とした人以上に多くいらっしゃるのが、生涯学習という目的で教室に訪れる人です。

生涯学習という位置付けに置かれるようになったパソコン操作

現役時代、パソコン操作を学びたかったけれど学ぶ時間も余裕もなかった。定年を迎え、子育ても一段落し、暮らしの中にハリとやりがいを求めてというニーズ。これが新しいニーズなのではないかと思うのです。

現に、わたしの担当するパソコン教室は1クラス20名弱で3クラスあります。そのほとんどの方が口にするのは要約すると生涯学習です。

昔は就職に有利なように、仕事を効率的に行うことができるようにというニーズよりも今はこちらの生涯学習というニーズが多いようにわたしは感じます。

一昔前ならテキストに書かれていることをただ順番にやっていけばよかったかもしれませんが、パソコン操作を生涯学習という位置付けにすると、市販のテキストではこれに対応することができません。なぜなら市販されているテキストの大部分が仕事・業務に活かしましょうという内容だからです。

でも生涯学習という位置付けにパソコン操作学習を置くとするなら、仕事や業務に活かせる内容ほどの操作は必要ないのです。

イメージとしては富士山のような高い山を目指すのが仕事や業務に活かせる内容を学ぶパソコン教室。生涯学習で学ぶものは高い山を目指すのではなく、すそ野が広い山脈のようなものではないかと思うのです。

だから、通常の操作ができるだけでは生涯学習という位置付けにおいたパソコン教室のインストラクターは務まらないとも言えるのではないかと。

高みを目指して覚えようと言い続けるのと、こういう使い方もできますけどどうでしょう?と問いかけ、提案していくもの。

いまはこの二極化が進んでいるような気がします。

分からないことだけ教えてほしい、聞きたいというニーズが増えた

さらに言えば先ほども書いた通り、パソコン操作を習わなくてもある程度操作できる人が増えたことから、一から習いたい人より分からないことを聞きたい人のほうが圧倒的に増えたと思います。

わたしがパソコン教室のほかにやっているパソコン相談の来場者は月に2回の開催ですが、1回3名から多いときは17名(相談対応時間は3時間)となっています。

これは相談を受ける方としては有難い話なのかもしれませんが、当日その場に相談者が来るまで相談内容が分からないという、ある意味ハードな時間です(予約不要なので)。何を聞かれるのかが分からないということは、何も準備できないということです。ただ言えるのはスタッフが育つ!しかありません。相談対応が終わると午後からは爆睡してしまうくらい疲れてしまいます。

パソコン教室でインストラクターとして働く人、働きたいという人に伝えたいこと

地域にひとつはあるであろうパソコン教室ならマニュアルもテキストもあるだろうし、準備してある授業(コンテンツ)の中から受講者が選択したものをお話するのであれば、いまからでもパソコンインストラクターとして働くことができる場所はあると思います。

ただひとつ、言えることがあるとすれば、パソコン教室で働くのであれば忘れてほしくないのが自分のやり方をごり押ししないこと。パソコン教室にあるマニュアルやテキストの内容を逸脱するようなことをしてはいけないと思います。

時々、「テキストにはこう書いてあるけどこっちのやり方のほうが楽ですよ」とこそっと言ってくるインストラクターさんを見かけます。でもこれはご法度です。こっちのやり方のほうがいいと思うくらいなら、教室の運営者に進言してマニュアルやテキストを改変するような流れを取るほうがいいとわたしは思います。

それでもご自身は学び続けてください。教室で教えないことは知らないと言わなくてもいいように学び続けてください。学び続ける人の話す言葉とそうではな人が話す言葉には大きな違いがあります。

学びの場に身を置くなら自分自身も学び続けよう

わたしは学びの場には学ぶ人はもちろんですが、学びを与える方の人にも学ぶ姿勢が必要だと思っています。それが大人になってから学ぶことに対する敬意だと思います。ただ業務をこなすだけのインストラクターにはなってほしくない、大人になってから学ぼうとされる人に対して敬意を持って、それに値する人として受講者の前に立ってほしいと思います。

何人もパソコンインストラクターになりたいとやってくる人がいましたが、この「学びに対する敬意が無い人」は続きませんでした。

「これだけ話しても(教えても)分からない人たちに自分が教えることは無い」といきなり職場を放棄した人がいました。教室に通う人にマンツーマンで教えてほしいと言われ、上に内緒で個人的に講習してしまった人もいました。教室を辞めるときにお客さんを連れていった人もいました。連れていったお客さんが舞い戻ってきてさらに驚いたということもありました。いろいろありますよね、20年弱もやってれば…。

パソコンインストラクターに必要なスキルは操作技術だけじゃない

インストラクターに必要なスキルがあるとすれば操作技術だけじゃないとわたしは思います。マンツーマンで講習するならコミュニケーション能力が必要ですし、相手が発する言葉の中の真意、本当に学びたいことは何かを見極めること、その事象を解決すればいいだけなのか、そうじゃないのかの見極め。これには相手との対話技術が必須だと思います。

インストラクターとして一斉講習を行うのであれば、操作技術はもちろんですが、話す内容を1として10の知識を準備しておくことが必要だと思います。想定されるエラー、操作手順のミス、OSやソフトによって違うUIにも慣れておかなければなりません。質問も想定しておかなければなりません。段取り八分です。

日々進化する技術にアンテナを立て学び続ける。関係ないかあるかではなく、何事においても興味関心を持つ。好奇心旺盛さも必要なスキルじゃないかと思います。

ここに書いたことはすべて自分に言い聞かせているところでもあります。もしも誰かのお役に立てることがあればいいなと、初心を忘れないようにしたいと思い、書いておきます。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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