【ドメイン】使わなくなったドメイン。解約するとどうなる?

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先日、あるイベント会場のブースに出店されていたお店を検索していたときのことです。

同封されていたチラシにInstagramの二次元コードが掲載されていたのでアクセスしてみたのですが、投稿が少ない上、欲しい情報が見つかりません。

そこで店名で検索してみたところウェブサイトは見つからなかったのですが、ある公的機関のサイトに店名を見つけました。リンクされていたのでクリックすると怪しげなサイトが開きました。

おそらく、以前はこのドメインでお店のウェブサイトを開設されていたけれど、ドメインを解約されたのか、このドメインはいわゆる「中古ドメイン」として第三者に取得されたのではないかと思われます。

ウェブサイトを開設・運営していく中で何かしらの理由でサイトを閉鎖するというのは無い話ではないですが、独自ドメインを取得して運営していたサイトを閉鎖する上で「ドメインの解約におけるリスク」について知っておいてほしいことをまとめてみました。

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サイトを閉鎖するにあたり取得したドメインはどうする?

ドメインの契約を解約してもドメインが消えるわけではない

サイトを閉鎖するとなったら、不要になったファイルをWebサーバから削除し、取得したドメインを解約すればいいと考えるかもしれませんが、ドメインを解約するということはそのドメインの権利を手放しただけに過ぎず、そのドメインは一定期間が経過すれば、第三者が取得することができるようになります。

この第三者が取得可能な状態になったドメインは、それまでに蓄積した評価を引き継ぎます。自分で考えて取得するより、評価のよいドメインを手に入れたほうがアクセス数を見込めると考える人もいます。

使われなくなったドメインである「中古ドメイン」を第三者が取得すること自体は違法ではありませんが、中古ドメインをどのように扱うかという点で、今回のように不快なサイトが開設されてしまう可能性があること、何も知らずにアクセスしたユーザーに不快感を与えてしまうことがあるということを知っておかなければなりません。

<WebサイトのURLとして使っている場合のご注意>
廃止したドメイン名であっても、他のWebサイトからのリンクや、検索エンジンによるドメイン名の評価に関する情報は残り、アクセス数などが見込めることなどから、そのドメイン名が関係のない第三者に登録され悪用される可能性があります。
悪用される例:詐欺サイト、誹謗中傷サイトなど

ドメイン名の廃止に関する注意|株式会社日本レジストリサービス

サイトを閉鎖する前にやるべきことは?

サイトを閉鎖すると決めてサーバーやドメインの解約をする前にやるべきことがあります。

ドメイン名の廃止に関する注意|株式会社日本レジストリサービスのページに書かれているとおり、サイトを閉鎖することを周知する必要があります。

また、ドメインを解約するとなればそのドメインで取得しているメールアドレスも使用できなくなるので、問い合わせなどに利用していたメールアドレスが解約しようとしているドメインを使用したものであればやり取りができなくなることなど周知するする必要があります。

今回の例のように閉鎖しようとしているサイトをリンクしている外部サイトがあれば、サイトを閉鎖する旨を伝え、リンクを解除してもらう必要もあります。

閉鎖するサイトがSNSなどに紐づけられているなら、それもサイトを閉鎖する前に「サイトを閉鎖する」ことを周知し、サイト情報を削除してからサイトを閉鎖するようにしましょう。

サイトを閉鎖してもドメインの契約だけ継続して第三者に取得されないようにすることも検討する

ドメインを管理し続けるには費用がかかりますが、第三者に悪用されないようにするためにはそのドメインの契約だけを継続して第三者が取得できないようにするというのもひとつの手です。

使わなくなったのに支払いだけ続けるの?と思われるかもしれませんが、ドメインの種類にもよりますが、ドメインの年間の支払いは多くても数千円、契約を継続してドメインの管理者で居続けることで、第三者に悪用され信用を失墜させる可能性を少なくできるのではないかと個人的には考えます。

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サイトを運営するにはサイトを構成するファイルを置くためのWebサーバーとWebサーバーと紐づけたドメインが必要になります。

サーバーとドメインの契約が一か所で行われている場合、サーバーとドメインの契約が別である場合、最近ではサーバーを契約するとそのサーバーを契約している限り無料で利用できるドメインというものもあり、その契約形態はさまざまです。

サイトを閉鎖するというと、サイトを構成するファイルをWebサーバーから削除するだけでいいだろうと考える人もいらっしゃるようですが、実際はそのドメインはアクセス可能な状態なのにファイルを開くことができないというエラーメッセージが表示されます。

そのサイトのユーザーからすればページがなくなったと驚かれるだろうし、お店や会社などのウェブサイトであったならお店や会社がなくなったと勘違いされてしまうこともあります。

サイトを閉鎖したいのであれば、サイトを閉鎖すると外部に周知する行動が必要です。サイト情報を紐づけているSNSアカウントなどがあればサイト情報を削除しておく(サイトを閉鎖する前に)必要もあります。

そして、サイトのドメインはドメインを解約してもなくなるわけでなく残り続け、一定期間を経過すれば誰でもがそのドメインを取得することが可能になることも知っておかなければなりません。

個人的にはサイトを閉鎖しても、そのドメインを管理し続けるために費用はかかってしまいますが、ドメインの契約だけは継続し、所有し続けたほうが悪用されるリスクを軽減することができるのでお勧めしたいところではあります。

ただ、先ほども触れたとおり、最近ではWebサーバーの契約を継続している限り追加料金・更新料金をかけずに所有できるドメインもあります。Webサーバーの契約を解約するとドメインも自動的に利用できなく場合もあるので、自分がどんな契約でドメインを所有しているかを知っておきましょう。

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