既存のWord文書に挿入されている写真とは別の写真を同じ大きさ・位置で差し替えようとする場合、挿入されていた写真を削除→入れ替えたい写真を挿入→大きさや位置を調整するという操作しかないのだろうかと質問いただきました。
この記事では、Word文書に挿入されている写真を別の写真に差し替える方法について書いています。
Wordで写真を差し替えるにはどうする?
Wordで入っている写真を別の写真に差し替えるには、入っている写真を削除し、新しい写真を挿入したあと、位置や大きさを調整してはいないでしょうか。
写真を削除して新しい写真を挿入して差し替える操作は間違いではないですが、差し替えた後、サイズ調整や位置調整が必要です。効率的に操作するには、「図の変更」を使うと、差し替える前の写真に設定していたもの(サイズ・位置など)を維持したまま、写真を差し替えることができます。
「図の変更」を使って差し替えよう
下の図のようなWord文書があったとします。挿入されている写真は大きさを調整し、文字列の折り返しの「四角形」、配置の右揃えが設定されています。

この設定を維持したまま写真を入れ替えるには、写真を選択した状態で、「図の形式」タブをクリック、「図の変更」ボタンをクリックし、写真の保存先を選択(例の場合は「このデバイス」)します。

写真の選択画面が開くので、差し替えたい写真を選択して挿入ボタンをクリックすると、写真を差し替えることができます。

同じ縦横比、向きの写真どうしならきれいに差し替えることができる
元の写真と差し替えたい写真の「縦横比」が同じで向きも同じであれば、上の図のようにきれいに差し替えることができますが、異なる縦横比、向きの違う写真を選択するときれいに差し替えることができない場合もあります。

縦横比とは、簡単に言うと、写真や絵、テレビ画面など、長方形の形をしたものの「縦の長さ」と「横の長さ」の割合のことです。
縦横比によって写真やイラストなど見た目のバランスが変わります。
Wordで挿入した写真を選択していると、写真の周囲に4つの角と4本の線上に〇がついています。

4つの角にある〇にマウスポインタを合わせてドラッグすることで写真の大きさを変えることができますが、

4本の線上にある〇にマウスポインタを合わせてドラッグすると、写真の縦横比が崩れてしまいます。

縦横比を保ったまま大きさを調整することで違和感なく写真の大きさを調整することができます。
この記事では、Wordで写真を差し替える方法について書いてきました。
写真の大きさを変えたり、文字列の折り返しを設定していなかったりすれば写真を削除して新しい写真を挿入してもいいのですが、写真の大きさや文字列の折り返しを設定している写真を別の写真に差し替えるなら、「図の変更」を使うことをおすすめしています。
「図の変更」を使えば、元の写真に設定されていた情報を引き継いで写真を差し替えることができるので、差し替え後の調整が不要となり、時短になります。