Excelでセルの幅より多くの文字を入力したときに使う「折り返して全体を表示する」。これを設定するとフォントによっては行間(行と行の間)が広がっているように見えるので、行間を詰める方法を教えてほしいと言われることがあります。
Excelでセルに「折り返して全体を表示する」を設定すると、入力した文字列はセル内で自動的に改行されるようになりますが、行間が少し開いているように見えることがあります。
この記事では、Excelで行間を詰めたり広げたりすることができるのかという点について書いています。
Excelでセル内の行間を詰めたり広げたりすることができるの?
ExcelはWordのように細かく行間を設定することはできない
結論から書くと、Wordでは行間を1行・1.5行…というように細かく設定できますが、Excelには行間を細かく変更する設定がありません。
使用するフォントによっては行間が空いたり詰まったりする
行間が少し広く見えるときはそのセルに設定しているフォントに原因があるかもしれません。たとえば、Excelで初期値になっている「游ゴシック」の場合は行間が空いているように見えますが、

「MS Pゴシック」だと行間はそれほど空いているように見えません。

Excelでは、使用しているフォントによって行間が空いたり詰まったりしますので、行間の空きや詰まりが気になるようでしたら、使用するフォントを変更してみるといいかもしれません。
テキストボックスなら行間の設定ができる
Excelでセル内の行間調整はできませんが、どうしても行間を詰めるなど設定がしたいというのであれば、セル上にテキストボックスを挿入するという方法があります。
セルの大きさを調整したあと、「挿入」タブをクリック、「図形」ボタンをクリック、「テキストボックス」または「縦書きテキストボックス」をクリック、セル上にテキストボックスを挿入します。

テキストボックス内に文字を挿入したら、行間を設定するため、段落の画面を開きます。
段落の画面はテキストボックス内をクリックし、カーソルが出ているのを確認、右クリック→「段落」をクリックすることで開きます。
段落画面が開いたら、行間横にある▼をクリック→「固定値」をクリック、

間隔の値を任意のptに変更(文字のサイズが11ptだったので12ptにしてみました)し、OKボタンをクリック。

テキストボックス内に入力された文字の行間を詰めることができました。
最後に、テキストボックスには枠線が入っているので、テキストボックスを選択し、【図形の書式】タブをクリック、「図形の枠線」をクリック→「枠線なし」をクリックして、テキストボックスの枠線を消しておきます。

Excelでは、セルに入った文字に対して行間を設定できませんが、テキストボックスを使えばWordと同じように行間を設定することができます。

Excelではセルに設定しているフォントによって行間が空いたり詰まったりするので、使用するフォントを変えてみるというのも行間を改善するひとつの方法かもしれません。
ExcelにはWordのように行間を調整する設定がありませんので、行間の調整ができるテキストボックスを使う方法も合わせてご紹介しました。あまりいい方法ではないかもしれませんが、フォントを変えても改善しない、フォントを変えられない場面で、使ってみるといいかもしれません。