今までこのアイコンをダブルクリックしたら筆まめが起動できていたのにできなくなった。アイコンの柄も消えた(白くなった)。ウイルスに感染したのか?
相談会にパソコン持参で来られた方からこう言われました。パソコンを起動していただき、いつもの手順を再現してもらったところ、アイコン名には「筆まめ」とありますが、ダブルクリックしても筆まめを起動することができません。
この記事では、アイコンをダブルクリックしてもソフトが起動しない、アイコンが白くなってしまった理由と対処法について書いていきます。
アイコンが白くなってダブルクリックしてもソフトが起動しないのはなぜ?
すべてのアイコンが白くなってしまった場合は、アイコンキャッシュを削除することで改善します。
アイコンをダブルクリックして起動するはずのソフトが削除されてしまうとアイコンが白くなる
今回の場合、アイコン名が「筆まめ」となっているアイコンだけが白くなっているので、筆まめに何かが起きていると考えられます。
白くなってしまった筆まめのアイコンのショートカットパスを確認してみると、製品版の筆まめではなく、筆まめMOOK版という雑誌の付録ソフトに対するショートカットパスになっていました。
実は、このパソコンは筆まめというアイコンが白くなって起動できなくなる前にWindows7からWindows10へアップグレードされていました。
Windows7からWindows10へアップグレードするときにソフトがアンインストールされることはほぼないのですが、この筆まめMOOK版についていた付録の筆まめは削除されてしまいます。
筆まめという名前がついたアイコンは、筆まめの製品版のアイコンではなく付録のアイコンで、Windows7からWindows10へアップグレードする際、削除されてしまったため、アイコンが白くなり、ダブルクリックしても筆まめを起動することができなくなったのです。
筆まめMOOK版についている付録のソフトを再インストールすれば、おそらく動作すると思われますが、筆まめMOOK版の雑誌も付録のソフトが収録されていたDVDも手元にないとのこと。
年賀状作成ソフトで作成した住所録。ソフトを削除すると住所録も削除されてしまう?
年賀状作成ソフトを削除してもソフトで作成した住所録などのデータは削除されない
アイコンが白くなった理由も起動しない理由も分かった。
これ(筆まめMOOK版の付録ソフト)で作った住所録も削除されてしまったのか?
ソフトが削除されても作成したデータ(住所録など)は残っている可能性があります。通常、筆まめなど年賀状作成ソフトで作成した住所録などのデータは、PC内のドキュメントに保存されているはず。
とドキュメント内を探してみました。筆まめなどの年賀状作成ソフトで住所録などを作成するとソフト名のついたフォルダーがドキュメント内にあるはず。ところが、どこを探しても「筆まめ」フォルダーが見つかりません。
おかしいなとドキュメント内を探すと、年賀状作成ソフトのひとつ、「筆王」のフォルダーが見つかりました。筆まめじゃなくて筆王…?と思いつつ、スタートメニューに筆王がないかを探してみると筆王がありました。筆王を起動してみると住所録がありました。住所録を開いてみると「これだ!」と。
この方、住所録は筆王で年賀状の通信面は筆まめMOOK版に収録されているものを印刷していたんです。おそらくDVDから印刷したい通信面を選択する過程で、印刷するだけならインストールする必要がなかった付録の筆まめをインストールしたことでデスクトップにアイコンが表示されている状態だった。ところが、Windows10へのアップグレードの際、付録の筆まめは削除されてしまったため、アイコンが白くなった。デスクトップには筆まめのアイコンしかなかったので、筆まめで年賀状の宛名も裏面も印刷していたと勘違いしていた、ということのようです。
白くなってしまった筆まめのアイコンを削除し、筆王のアイコンをデスクトップに表示、年賀状の宛名を印刷するときはこのアイコンをダブルクリックするよう、お伝えしました。
今回は、いくつもの事象が絡み合った問い合わせになりました。
まとめると、アイコンが白くなってダブルクリックしてもソフトが起動しないのは、そのソフトをアンインストールしてしまった可能性が高いです。また、アイコンすべてが白くなってしまった場合は、アイコンキャッシュを削除することで改善する可能性があります。
最近では購入したパソコンには年賀状作成ソフトがひとつはインストールされていることが多くなりました。年賀状作成ソフトの通信面はだいたい3年を目途に入っていますが、それ以降の通信面の種類が少なかったり履歴を残しておけなかったりします。
できれば、3年に一度は製品版のソフトを購入・インストールされると通信面の種類も増えますし、履歴も残すことができたりします。
ただ、製品版は4,000円前後するので、宛名は年賀状作成ソフトで印刷、通信面は年賀状MOOK版を購入するか、インターネット上で無料配布されている(会員登録が必要なところもある)ものを印刷するとコストを抑えることができます。