SEOすれば検索で1位取れるんでしょ?
とやってきたのは知り合いの知り合い(ある教室の先生)。ネットで調べたのか誰かに教えてもらったのかは分かりませんが、顔を見れば必ずこう言ってくるんです。
SEOは作り手のために行うものではなく、ユーザーのために行うもの
SEOすれば検索で1位が取れる…。その真偽についてはさておき、SEOは検索エンジンがそのサイトの情報を読み取りやすい状態にするために行うことで、検索エンジンにインデックスしてもらうためにやることであって、検索で1位を取るためにやることではないと個人的には思っています。
SEOとは
ところで、SEOってどう意味か。SEOとは「Search Engine Optimization」の頭文字をとったもので、Yahoo!JAPANやBing、Googleなどの「検索エンジン」から自分のサイトに訪れる人を増やし、サイト開設の効果を向上させるために行うことを意味します。
皆さんも調べ物をするのに検索エンジンを使うと思いますが、あるキーワードを入力し検索した後に表示される結果のページ、何ページまで見ますか?
たとえば、この「SEO」を検索エンジンで検索すると、投稿日現在で約 831,000,000 件。1ページには10件表示されるとしたら何ページ見るでしょうか。
わたしはだいたい3ページ、30位くらいまで見ているのですが、検索した直後の1ページ目に掲載されればサイトに訪問してもらえる可能性は高いですよね。
SEOとは、検索エンジンでユーザーが検索した検索結果ページに自分のサイトもしくは自分が書いた記事(ページ)が表示されるように、ルールに基づいて行うこと。
SEOを行えば検索結果のページで上位表示されるというのはSEOを行う派生的効果であって、検索エンジンに自分のサイトもしくは記事(ページ)にはどんなことが書かれているのかを正しく読み取ってもらい、検索候補のひとつとして入れてもらえるように(インデックス)行うことが「SEO」であると言えると思います。
では、ここからはCMSのひとつ「WordPress」で、SEOがよく分からないという人でもできるSEOをいくつかご紹介していこうと思います。
SEOが分からない人でもできるWordPressで行う11個のSEO対策
SEO対策済みのテーマを使う
SEOってどうしたらいいか分からないという人にお勧めしたいのは、SEO対策済みのテーマを使うことです。SEO対策ができているテーマを使うことでSEO対策に書ける時間をサイトやブログを更新する時間に充てることができます。
このサイトで使用しているのは、わいひらさんが作成された「Cocoon」という無料テーマですが、CocoonはSEO対策がされているので記事更新だけに集中することができます。
WordPressで使用するテーマを探すときにこの「SEO対策済み」であるかどうかというのをチェックポイントのひとつに加えてください。
SEO対策済みのテーマを使用するもう一つのメリットとしては、SEOに有益なプラグインを使用しなくてもいい場合が多いことです。
WordPressはプラグインを追加することで機能を追加していけるのがいいところなのですが、プラグインどうしの相性もあってプラグインが干渉しあってページが表示されなくなったりログイン画面すら開かなくなったりすることもあります。
Google Search Consoleに登録し、サイトマップを送信する
WordPressでサイトを作成したら、Google Search Consoleに登録し、サイトマップを送信しましょう。
WordPressの場合、Google XML Sitemapsというプラグインを使うことで、サイトマップを送信することができます。
Google Search Consoleにサイトマップを送信するとは、Googleという検索エンジンに”自分のサイトを公開したから巡回してね”と伝える操作になります。
サイトマップを送信しなくてもいつかは検索対象になりますが、そのいつかはいつだろう、という話なんです。もちろんサイトマップを送信したからといってすぐに検索結果に反映されるわけではありませんが、サイトを公開したということを知らせるという意味合いで行ったほうがいいと思います。
パンくずリストの設置
パンくずリストとは、記事内に今見ているページがどのカテゴリに入っている記事だということが分かる、パソコンでいうところの階層構造のようなものです。
ページに表示されるパンくずリストは、そのページがサイト階層内のどこに位置するかを示します。ユーザーは、パンくずリスト内の最後のパンくずから順番にさかのぼることで、サイトの階層内を 1 レベルずつ上に移動できます。
パンくずリスト 検索 Google Developersより引用
検索結果ページから訪問したユーザーが、そのページ以外も読んでみたいと思うときにこのパンくずリストを見れば、関連記事の集まっているページ(カテゴリインデックスページ)から別の記事を読むことができます。
タイトルも大事。見出しも大事。
ページタイトルは記事の内容を30文字前後で表すのですが、あまり長いタイトルだと検索結果ページではタイトルの一部が省略されます。
ページタイトルは重要なものですが、ページ内の見出しも評価対象となりますので、タイトルに書ききれない内容は見出しにするのもひとつの手だと思います。
関連する記事をリンクする「内部リンク」
リンクとは文字や画像をクリックすることで別のページに飛ぶことをいいますが、リンクの種類として「外部リンク」と「内部リンク」があります。
外部リンクも内部リンクもその名の通り、自分が管理しているサイトやブログに他のページをリンクさせるのが外部リンク、自分が管理しているサイトやブログの中でリンクし合うのが「内部リンク」です。
基本的には、1ページにひとつのことを書くようにするのが評価されやすいのですが、このことも知っておいてほしいことはまた別のページに書いて、そのページをリンクし合うことで回遊性を上げることができます。
サイトやブログの回遊性を上げることは、あなたのサイトやブログの中にユーザーが長く滞在してくれることになるので良い評価を得られる確率が上がります。
1つの記事を複数のカテゴリに設定しない
ブログで特に多いのが、1つの記事を複数のカテゴリに設定するのはやめておきましょう。
WordPressのパーマリンク設定によっては、1つの記事に複数のパーマリンクが存在することになってしまうのはSEO的にはあまりよい状態ではありません。
1つの記事を1つのカテゴリに収め、関連性を伝えるためには「タグ」を使うようにしましょう。
メタディスクリプションも入れておくとよい
メタディスクリプションとは、記事の概要を200文字程度で伝える部分。WordPressだと「SEO設定」の中にある「メタディスクリプション」の項目に入力するといいと思います。
メタディスクリプション自体がSEO対策に直接効果があるわけでは無いのですが、検索結果ページにこのメタディスクリプションに入力した文章が表示されますので、記事の内容を簡潔にまとめられていれば、検索ユーザーの目に留まる可能性は高まります。
尚、抜粋やメタディスクリプションなどに何も入力していないときは、記事の文頭が表示されるようになっています。
挿入した画像には代替テキストを設定する(文に関係ない画像には設定しない)
WordPressに画像を挿入したときや挿入後に設定できる「代替テキスト」は画像検索に有用ですので、記事に関係のある画像には代替テキストを入れておきましょう。
画像は最適化しておく
最近のデジカメやスマホ、タブレットの撮影解像度は高くなり、ファイルサイズも大きくなりました。昔に比べれば通信回線はずいぶん高速になりましたので、そこまで神経質になる必要はありませんが、WordPressだと1つの画像を挿入すると複数の画像が自動生成されるようになっています。
解像度が無駄にいい画像を多用すると表示速度が遅くなりますので、画像を挿入する前に画像を最適化しておくか、プラグインを用いて画像を最適化するようにしましょう。
画像のファイル名は何でもいいわけではない
画像のファイル名は何でもいいよね、とPCに取り込んだ画像のファイル名をそのまま使っている人がいらっしゃいますが、できれば記事ごとにファイル名を変更しておくほうが評価されやすいと思います。
サイトやブログをSSL化(https)しておこう
以前はSSL(暗号化)には専門的知識が必要であったり別途費用がかかったりしましたが、多くのレンタルサーバでSSLが無料オプションで利用できるようになりました。
利用者の多いGoogle Chromeは、SSL化されていないサイトやブログを表示したときSSL化されていないと「保護されていません」と表示されてしまいます。
「保護されていません」と表示されると検索して訪れたユーザーから見れば危険なのか?と思われ、早々に離脱されてしまう可能性が高まります。
多くのレンタルサーバの場合、設定に関しては詳しく掲載されていますが、失敗するとWordPressの管理画面にログインすらできなくなりますので、十分に読み込んでから操作されるようにしてくださいね。
SEOが分からない人でもできるWordPressで行う11個のSEO対策
SEO=検索エンジンの検索結果ページで1位を取れる。1位を取れれば多くの人に見てもらえる可能性は高まるのは間違いではないと思いますが、1位を取るためにやるのではなく、自分が持つ情報を求めている検索ユーザーに届けるために行う対策のことであって、その結果、検索結果ページの上位に表示されるというだけです。
どういうキーワードで検索されると自分のサイトやブログのページが結果のページにリンクされるのか、そこを考えながら行うことも大事ですが、自分が持っている情報をどういう人たちが求めているのかを想像し、その人たちがどんなキーワードで検索しているのかを想像してページタイトルや見出し、メタディスクリプションに入力することのほうが有用な気がします。
もちろん、ページタイトルや見出し、メタディスクリプションに入力した内容と本文の内容がかけ離れたものにならないようにするのは大前提です。
無料で利用できるGoogle Search ConsoleやGoogleアナリティクスなどをうまく使って、動向を見つつ、ページタイトルや見出し、メタディスクリプションなどを見直してみましょう。