人見知りなのに講師をしているわたしがやっている7つのこと。

スポンサーリンク
講師・インストラクター
この記事は約4分で読めます。
記事内にプロモーションが含まれています

パソコンインストラクターとして20年が経とうとしていますが、未だに人前で話すというのはとても苦手です。苦手と言えば初めての人や場所、物事も苦手です。

そういう自分を知った人たちから「人見知りなのにどうしてパソコンインストラクターができているの」と聞かれることがあるので、少しだけ書いてみようと思います。

スポンサーリンク

人前で話す「役」を演じているだけと思い込む

パソコンインストラクターとしても、セミナー講師としても必ずやることといえば「人前で話す」ということですが、これを「役」だと思い込み、演じるように努めています。

というのも、パソコンインストラクターとして人前で話すとき、多少なり評価というのが下されるわけなのですが、それはあくまでも「役」についての評価であって「わたし自身」の評価ではないという、ひとつの逃げ道のようなものを作るようになりました。

なので、オフタイムに人に会うとほとんど気付かれることはありません(笑)

スポンサーリンク

話す内容をシナリオ化せず、箇条書きで頭に叩き込む

パソコンインストラクターとして働くようになったころ、よく「シナリオを作れ」と上司に言われました。ですが、シナリオを作るとどうしても「読みあげる」ことになってしまい、自分の目線がシナリオとパソコンの画面の往復になってしまいました。

インストラクターとしては会場全体に目を配る、気を配ることが大切なことなのに、それができていないことに気付き、自分にはシナリオを準備するのは向いていないと感じました。

そこで、話す内容を箇条書きにまとめることにして、テキストに「話さなければならい」ことは赤字で、「余裕があれば話す」ことは青字で書いて付箋を貼りました。

このやり方のほうが性に合っていたらしく、教室全体の様子を見ることもできるようになり流れが良くなりました。

人の顔は見ているようで見ていない

人の顔色が気になり始めると言いたいことがぱっと頭から消えてしまうことがよくありました。あの人は退屈しているとか、説明が伝わっていないのかなとか気になり始めたらもう何をどうしたらいいのか、パニック状態になってしまうことが。反対に反応の大きな人に目線を奪われてしまうことも多くありました。

そこで、会場の奥の壁に話しかけるようなイメージで目線を動かすようにしました。人は見えているけどその奥にあるものを見ようとするような感覚です。

じっと見ていると不信感や不安感を与えてしまうかもしれないと、できるだけ会場全体を順番に見るようにしました。順番です。ただ順番を追うだけです。

 

自分が意図して作った沈黙なら怖くない。

沈黙って怖いです。面白くないのかな・・・聞いていないのかな・・・不安ばかりがよぎります。だけど、その怖い沈黙は突然訪れるから怖くなるんだと思いました。

だから意図的に沈黙を作ります。

意図して沈黙を作っているわけですから焦ることもありません。

発問して考える時間を作る。

人の集中力はそう長くは続きません。私の話をずっとただ聞いているだけ、それはとても難しいことだと思います。

そこで発問をよく使います。たとえば表を作ろうとしているときなら「いまから表を作ろうと思いますが、表を作る前に確認しておかなければならないことがあります。それはどんなことでしょうか?」といった感じです。

操作方法を聞いているだけの時間にするのか、聞きながら操作する時間にするのかもこの発問で探ります。発問の返しの反応を見てその後の引っ張り方を決めます。

パソコン講習で大事なのは、操作を覚えることではなくて操作を考えることです。考えて操作してみて違ったらまた別の方法を探る、その繰り返しが結果「覚える」になります。

 

声をうまく使う。

会場の広さ、受講人数、年齢層などで声を使い分けるようにしています。年齢層が高いパソコン教室の場合は話し方を遅くしたり、声をいつもより低めにしてみたり。

大事なことを言うときは声を大きくし、ゆっくりと。補足説明などはさらっと。

今はやらなくなりましたが、昔は録音してました。自分の声を聞いた初めのころはきいているだけで倒れそうなくらいでしたが、慣れてくるともう少しゆっくりのほうが…とか声を高く…とか、冷静に聞き分けられるようにもなりました。

人見知りだからできない、のではなく、人見知りだからこその講師像があってもいい、と思う

勉強のためにたくさんのセミナーに参加して思うことは、セミナー講師と呼ばれている人が誰しも自信たっぷりで堂々としているというわけではありません。

その分野に長けているという特徴はあるかもしれませんが、長けている=話せるではないとわたしは思います。

講師を依頼されても「人前で話すなんてできません」と断ることは簡単かもしれません。だけど知識や経験ってインプットばかりじゃ定着しないとも思うのです。

たまにはアウトプットすることで得られる新たな知識ってやっぱりあります。

もし、人見知りだから人前で話すなんて無理、そう思われている方がいらっしゃったら

そんなことはない。人見知りだからこそできる講師像もあるよ

とお伝えしたいなと思っています。きっとできる方法があります。この記事が誰かの背中を押すことができる記事になればいいなと思い、書いてみました。

タイトルとURLをコピーしました