日曜の午後、そろそろ晩ご飯の買い物に行こうと思っていたところ、スマホに着信が。知り合い(某会社の課長さん)からでした。

明後日、プレゼンがあるんやけど、スライドができへんのや。Wordで作ったもんはあるからそれを参考にしてスライド作ってもらえんやろか?
課長さんスライドを一度も作ったことがない(どうやら部下にやってもらっているよう…)らしく。プレゼンテーションで話す内容はWordで作成してあるとのことでしたので、とりあえずメールで送ってもらったのですが、話す内容がだーっと書いてあるだけ、おまけに文字数がめちゃくちゃ多い…。
Wordで開いて一文ずつコピーして、PowerPointに貼り付ける操作を繰り返してもいいのですが、PowerPointには「アウトラインからスライド」という機能があります。
PowerPointの「アウトラインからスライド」でWordファイルを読み込んでスライドを作成する方法をご紹介します。
PowerPointの「アウトラインからスライド」でWordファイルを読み込んでスライドを作成する方法
PowerPointを起動し、「新しいプレゼンテーション」を開きます。
次に、「ホーム」タブをクリック→「新しいスライド」ボタンをクリック→「アウトラインからスライド」をクリックします。
ファイルを選択する画面が表示されたら、Word文書を選択し「挿入」ボタンをクリックしてしばらく待つとWord文書の内容が読み込まれたスライドが作成されます。
Word文書にアウトラインを設定するのを忘れた?!
が、今回のWord文書にはある設定がされていませんでした。PowerPointの「アウトラインからスライド」を使う前にWordでやっておかないといけないことがあります。それはWordでアウトラインを設定しておくことです。

PowerPointの「アウトラインからスライド」を使う前に、事前にWordでアウトラインを設定していないとこうなります…
PowerPointの「アウトラインからスライド」でWord文書を読み込む前に、Wordでアウトラインを設定しておこう!
Word文書を開き、スライドのタイトルにしたい段落にはスタイルの「見出し1」を、そのスライドの中身にしたい段落にはスタイルの「見出し2」を設定します。
各段落内にカーソルを置いた状態でWord2016の場合なら、「ホーム」タブをクリック→「スタイル」の中にある「見出し1」または「見出し2」をクリックすればアウトラインを設定することができます。
アウトライン(Wordではスタイル)を設定できたら、念のため別名で保存しておき、別名で保存したファイルをPowerPointの「アウトラインからスライド」で読み込めばうまくいきます。
他にも、Wordのアウトライン表示のレベル設定を使うという方法もあります。
Wordでアウトラインを設定し、PowerPointの「アウトラインからスライド」でWord文書を読み込んでうまくスライドが作成できました。
あとは、スライドマスターを使って書式を一元設定し、若干の装飾と画像を挿入してなんとかスライドを完成させることができました。

Word文書を読み込んでPowerPointのスライドを作る方法、のまとめ
今回のWord文書は、プレゼンテーションで使用するために作成されたものだったので、アウトライン設定はされていませんでしたが、Wordのスタイルを適用する段落を見極めるのは手間がそれほどかかりませんでした。
Word文書のほうに書式が設定されていると、スタイルを適用すると書式が変更されてしまうことがありますので、上書き保存せずに別名で保存したほうがいいと思います。